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ロックの部屋

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MOTT THE HOOPLE

モット・ザ・フープル『すべての若き野郎ども』



MOTT THE HOOPLE(モット・ザ・フープル)は1970年代初期から中期にかけて活躍していたロックンロールバンドだ。このバンドのこのアルバムに注目したのは、デヴィッド・ボウイがプロデュースしていた事と、ボウイの名曲「ALL THE YOUNG DUDES」(すべての若き野郎ども)をカバーしていたからです。

ロックの王道とも言えるオーソドックスなロックンロールに、ボウイの味付けが加わって独特のアルバムに仕上がっています。オーソドックスなロックンロールというのはリズムギター主体にベース、ドラムス時折使うピアノやオルガンといった構成。例えて言うなら、「ブラウン・シュガー」の頃のストーンズサウンドですね。

ボウイもサックスで演奏に参加している。ボウイと出会う前のモット・ザ・フープルは人気が出なく、解散寸前の危機状態であったという。このアルバムのヒット以降『革命』『ロックンロール黄金時代』とヒットは続き、彼らはグラムロックの先導者としても評価される。

ヴォーカルにはイアン・ハンター、ちょっとしゃがれた声が渋くてかっこいい。ギターにミック・ラルフス、鳴きのリフが得意です。この人は後にポール・ロジャースと共に【バッド・カンパニー】を結成します。

「ALL THE YOUNG DUDES」もボウイの原曲と甲乙付けがたい。♪ALL THE YOUNG DUDES♪の箇所の女性コーラスがゾクゾクします。そしてオルガン演奏も美しくてカッコ良すぎ。

それからルーリードの「SWEET JANE」も一曲目からかましてます。「READY FOR LOVE」もバッド・カンパニーが再演、これも甲乙つけがたい。「SEA DIVER」美しく切ないバラード、『ハンキー・ドリー』の頃のデヴィッド・ボウイを思い起こさせる。

現代の変化の激しいロックの乗りからいくと、スローで間延びする音かも知れないけど、この渋さは、間違いなくロックの原点。出来るだけ大きな音で聴いてほしい。

70年代クラシックロックの名作です。『すべての若き野郎ども』


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